黒部宇奈月温泉駅 利用者向けサイト

にいかわどっとこい Instagram
にいかわどっとこい facebook
Recommended Information

サポーターおすすめ情報 Recommended Information

2025.06.23

黒部川と橋の歴史を探ってみよう!

黒部宇奈月温泉駅のある黒部市を流れる黒部川には、
その上流から下流に至るまで、いくつもの橋が架けられています。

江戸時代、黒部川の流れがたびたび変わる黒部川扇状地の下流域を避け、
扇状地の扇央部にあたる場所に架けられたのが「愛本橋(あいもとばし)」です。

黒部市 宇奈月 愛本橋

17世紀後半、加賀藩が黒部川下流域の北陸街道の下街道を迂回する
山沿いの新道を整備し、黒部川に橋を架けて往来をしやすくするために建設しました。
当時、河川は領地防衛の要でもあったため、橋を架けることには反対もありましたが、
藩主が架橋を断行し、現在の12代目の橋へと至ります。

黒部市 宇奈月 愛本橋

赤い色が印象的な美しいアーチ橋で、うなづき友学館内の黒部市歴史民俗資料館には、
愛本橋を一部復元した模型(縮尺1/2)が常設展示されています。

黒部川の中流付近、黒部市若栗と入善町小摺戸を結ぶのが「権蔵橋(ごんぞうばし)」です。

もともとは渡し船で川を渡っていましたが、
黒部川扇状地の交通事情を改善するため、1916年に橋が架けられました。

その後、何度もの洪水の度に修理や架け替えが繰り返され、
1950年代頃からはトラス橋に置き換わるようになり、現在の橋へと続いています。
撤去されたトラス橋の一部は、権蔵橋の黒部側の橋のたもとに展示されています。

下黒部橋から見るあいの風とやま鉄道
下黒部橋から見るあいの風とやま鉄道

黒部川は古くから「黒部四十八ケ瀬」とも呼ばれ、頻繁に河道を変えることで知られてきました。
さまざまな人々が行き来した黒部川と、そこにかかる幾つもの橋。

橋を渡りながら、あるいは黒部川沿いの公園で過ごしながら、
黒部川や橋の歴史、そして先人たちの努力に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

なお、交通量の多い道路から河川敷へと折れる箇所をご通行の際には、どうぞご注意ください。